京都は(もちろん平安〜安土桃山、江戸)明治〜昭和
、現代が混在している。錦市場はそんな空気がある。
烏丸周辺の魅力ある錦市場を紹介しよう。昭和の香
りがするショーウインドウに銅製品が数々並ぶ道具
屋さんの(株)八木厨房器具製作所。お酒を暖める
銅製のちろりや出し巻き卵用銅鍋、湯豆腐銅鍋の数
々が並んでいる。買わないでも、使い方の解説や道
具を見ているだけで楽しくる。道を挟み向かい側に
は千と千尋の神隠しで登場したかの様な外観のお風
呂屋さん、錦湯。営業時間は16:00~24:00
で月曜日が定休日となっている。内装も床に敷かれ
た籐敷物や木製の脱衣棚、格子状の天井、浴室の雰
囲気や照明など昭和にタイムスリップする。お風呂
のお湯はかなり熱めだ。そして目の前に現れたアー
ケードが有名な錦市場。京都の目抜き通り四条通の
一本北の錦小路通に位置しその長さは東西390メー
トルもある。
約130店舗がひしめき合う様に連なっている。
いろいろなお店の中でも地元の方々が愛して止
まない生麩(なまふ)の店。麩嘉 錦市場店。
生麩の魅力はちもちの食感と、見てもあでやか
な色彩美が素敵だ。京料理ではかかせない彩り
の食材なのだ。生麩は鎌倉時代末期に精進料理
の一食材として用いられたと伝えられた。当時、
肉食を禁じられてい禅僧にとっては、貴重なタ
ンパク源として食されていた。生麩は低カロリ
ーで消化吸収の良い健康食品なのだ。原材料は
小麦粉と水を混ぜ合わせ、でん粉を分離させ残
った。タンパクともち粉。至ってシンプル。奥
は深い。お安いもので¥300〜くらいから¥1,000
ぐらいまで色々な生麩や関連商品が販売されてい
た。なかでもベーコン麩やバジル麩に興味をそそ
られる。保存は最初に小分けしてラップで包み冷
凍する事で一ヶ月は持つようだ。生麩菓子で女性
に人気なのは笹で包まれた生麩饅頭。笹の香りが
麩餅にうつり通常の餅とは違う、もちもち+爽や
かな味わいがたまらない。