大学で新しく写真映像論Ⅱ、Ⅲという授業を受け持つことになり色々な資料を集め自宅で読んでいます。友人に最近もらった本の中に株式会社窓社発行 フォトプレ 008号の最終ページで石川文洋「写真は人生そのものだった」と言うインタビュー記事があり写真(戦場の1シーン※砲弾にに打たれた相手兵士の亡骸を処理している写真)が掲載されていました。私の14歳になる娘が「とうさん、戦争写真でも写さなくてもいいものがあるのじゃないの?」「忘れようと思って、でも怖いもの見たさでもう一度よく見て・・・頭に焼き付いた。忘れられない。モノクロだったからまだましだけど」と。その映像のインパクトは私の脳にも焼きついて、再び頭の中で画像を結び時々に現れます。戦場カメラマンなんて言葉が今独り歩きしていますが、その戦争写真の持つインパクトは【自分の意志とは関係なく脳で再生される】もの。何かを考えさせられる事につながるような気がし、やはり必要なものだと思いました。(文:宮田昌彦)