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写真の不思議(写真・文:宮田昌彦)

写真は本当がそこにあり初めて写る。何もないところから生み出すものではない。その写す物(被写体)は三次元だ。写真は平面になる。しかしそれはまるでそのモノが写る。が、しかし本物ではない。最近デジタル写真自体が偽物のように疑われているが、写真自体が色々な媒体を経て存在している。リアルな表現で写真に置き換わっても本物は残らない。(プリントの画像を維持することは非常に難しい事も含め)写真自体の平面も危うい存在だ。そんな写真が私はいとおしいのは何故だ。全てのものは永遠ではない。少しでも残したい。そのような狭間で写真はかなり危うい表現方法の一つだと感じる。和紙に描く墨の絵などに比べれば尚更だ。いっそ危ういならば、その表現もあやうくするのもあるかもしれない。※写真は本文とは多少、関係ありません・・・?

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